付加価値で魅力を発信

出雲市  「畑のRegalo(レガロ)」内藤博之さん

出雲市でブドウや節減対象農薬、化学肥料不使用の野菜を栽培する「畑のRegalo(レガロ)」代表の内藤博之さん(78)。

仕事を退職後、2015年にワイン用ブドウの栽培を始めた。農業の経験が無かった内藤さんは、最初は障害のある高齢者に改植を手伝ってもらっていたが、継続して雇用するには規模の拡大が必要と感じ、野菜栽培を取り入れた。現在は市内6カ所、約1㌶でシャインマスカットやワイン用ブドウ、ニンニクなどを栽培し、仲間4人と内藤さん夫妻で作業する。

出荷はJAが主体で、自社ブランドの商品をオンラインなどでも販売。2019年にはオリジナルの箱にシャインマスカットを一粒ずつ、まるで宝石のように散りばめた商品を開発した。

「商品に付加価値を付けることが重要。昨年はワインビネガーを商品化しました」と内藤さん。いずれも若い仲間のアイデアを積極的に取り入れ、生産から加工まですべてを任せている。

「チャレンジするには心に余裕が必要ですね。これからも労働生産力と販売力のバランスをとりながら、少しずつ規模を増やしていきたい」と話す。

仲間と作業する内藤さん(右)。「今年は大粒で高品質のシャインマスカットができました」と話す

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