地元産野菜を子供たちに

 「お客さんの目に留まる、手に取ってもらえる商品を作りたいですね」と話すのは、松江市鹿島町でアスパラガスを主体に栽培する木村彰さん(41)。2017年に就農後、18年1月には父から経営を譲り受け、「木村農園」として営農を開始。3月から始まったアスパラガスの収穫作業に奮闘している。

 会社員をしていた彰さんは、母親が体調を崩し農作業ができなくなったことや、父・誠さん(70)が18年間栽培してきて基盤ができていたこと、同町内で10数戸あった農家が2戸に減少したなか、年々規模を広げてきた父の姿を見てきたことで、就農を決意した。

 現在はアスパラガスをハウス3棟と路地で25㌃、その他2棟のハウスでホウレンソウ、トマト、ナス、ブロッコリーなど季節に合わせて栽培している。また、水稲2.6㌶の作付けもある。

「4月からは露地栽培の収穫も始まります」と木村さん

 「アスパラガスは水の管理が大事です。土壌内の水分量や地温など天候に左右されるので難しいですね」と彰さん。実際に経験することで、土壌消毒のタイミングや病害虫対策などのノウハウが分かってくると言う。

 「市内の産直店舗やスーパーに約200束を出荷することから1日が始まります」。アスパラガスは1日6㌢伸びるため、毎日朝夕2回、収穫を行う。露地の圃場ではイノシシ避けの電気柵を張り、雨対策に屋根にビニールを張るなど工夫をする。

 昨年から、子供たちに地元産のものを食べてもらおうと、市内の一部の学校給食にアスパラガスの提供を始めた。「これからは市内全地区の学校給食に提供できるよう検討しています」と話す。

 誠さんは「アスパラガスだけではなく、いろいろなことにチャレンジしてほしい」と期待する。また、就農前に1年間研修を受けた玉湯町の石川農園・石川廣さん(72)は「彰さんは親の跡を継ぎ、とてもやる気があり、勉強熱心なので期待しています。これからも頑張っていいものを作ってほしいです」と話す。

 

アスパラガスの裁断は父の手作りだ

 

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