「混合飼料を直送コスト削減と作業効率アップを実感」

- 飯南町 株式会社カワヨコーポレーションいいなん牧場-

 乳牛の給餌にTMR(混合飼料)方式を採用する株式会社カワヨコーポレーションいいなん牧場(飯南町下来島、明野員茂社長・43歳、従業員6人、搾乳牛60頭)では、飼料施設で製造した餌を使用することで、給餌時間の短縮と、作業の省力化に役立っている。TMRとは、栄養価の高い飼料をTMRセンターと呼ばれる施設で一括製造し、個々の畜産農家へ配送する仕組み。農家は、飼料を混ぜ合わせる手間が省け、大量生産することで飼料代の節約につながる。
従業員の稲尾睦頼さん(42歳)は「牧草だけで与えていた時より、食いつきがいい」と嗜好性の良さも実感する。

混合飼料を給餌する稲尾さん

 この混合飼料は西日本カワヨ株式会社島根支店(出雲市江田町)にある大型のTMRミキサーで粗飼料とトウモロコシなどの濃厚飼料を混ぜ合わせて製造し、週2回牧場へ配送される。
明野社長は「親会社は飼料会社ですが、酪農業にも携わることで、安心・安全な飼料を提供する実証農場としての役割も担います。将来は多くの畜産農家にこの混合飼料を使ってもらいたい」と話す。(大田)

今後の展望について語る明野社長

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