大粒・高糖度「神紅(しんく)」 今年から本格販売

安来市・足立昌俊さん

「色づくのが待ち遠しいですね」と足立さん

安来市広瀬町の「足立ぶどう園」では、今年から本格販売を予定するブドウの新品種「神紅」の収穫が近づいている。

島根県が開発した神紅は、シャインマスカットとベニバラードを掛け合わせた品種で、赤い果実とマスカットの香り、20度を超える糖度が特徴。大きいもので1粒18㌘以上にもなり、皮ごと食べるとパリパリした食感が楽しめる。

同園の農場主・足立昌俊さん₍61)は、適正を見極めながら品種更新を進め、現在は1.1㌶の園地で35品種のブドウを栽培。そのうちの10㌃を神紅が占める。

栽培のきっかけは試食会だった。「色鮮やかな赤色と品質、食味に惹かれました」と足立さん。

ブランドを確立するため、県と関係機関、生産者が神紅産地化戦略協議会を設立した。厳しい品質基準や出荷判断を決め、県内で38戸の個人、団体が2.8㌶栽培し、今年から本格的に販売することになった。

足立さんは「主に関東方面の百貨店、スーパーに出荷します。県内でも一部量販店で販売を予定しています」と話す。

JAしまねやすぎ地区本部生産流通課の足立美由紀営農指導員は「昨年の試験販売から評判は上々なので今から楽しみです。これから若い生産者の方にも栽培を勧めたいと思います」と期待を寄せている。

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