地域の憩いと交流の場に
益田市 田中順子さん、義文さん夫妻
益田市黒周町で酒屋だった店舗を改装して、今年1月にカフェ「セボン」をオープンしたのは、田中順子さん(72)、義文さん(75)夫妻。「フランス語でおいしいという意味の『セボン』から名付けました」と順子さん。月曜が定休日で、午前7時から午後5時まで営業し、手作りスイーツや食パンが好評でにぎわっている。
田中さん夫妻は、静かで空気のいい田舎で野菜を栽培して余生を楽しもうと、5年前に兵庫県から同市にⅠターン。市内の農場で働きながら、農地を10㌃ほど借りて大豆を栽培し出荷していたが、定年を機にカフェ開店という新たな試みをスタートさせた。
近くに住む豊田翔一さんは「農作業の休憩で利用しています。居心地がいいので長居してしまいますね。コーヒーやケーキがとてもおいしいです」と話す。
田中さんは「地域の人が気軽に立ち寄ってもらえる憩いの場をつくりたい。今後は、周辺の保育園児を呼んでヨーヨー釣りや金魚すくいなどのイベントの開催や、オープンカフェに挑戦をしたい」と笑顔で話す。