「ホワイト」に勝機 レストランへ直接販売も

出雲市 松本 尚幸さん


「1日2回収穫し、出荷まで光が当たらないよう冷凍庫に保存します」と松本さん

 

「国産のホワイトアスパラガスはめずらしく、料理店から人気が高い」と話すのは、出雲市のアスパラガス農家、松本尚幸さん(64)。出雲アスパラガス部会の部会長を務める松本さんは、60㌃のハウスでグリーンアスパラガスを栽培する傍ら、出雲産アスパラガスのPRも兼ねてホワイトアスパラガスに力を入れている。

松本さんが栽培を始めたのは、今から13年前。県外の市場を視察した際に、グリーンアスパラガスは100㌘150円程度の取引価格だったが、ホワイトは倍以上で取引されていたことがきっかけ。

ハウス2棟(6㌃)を使い、内側を遮光ネットで2重被覆し、日光を当てず若芽を軟白化させることで白いアスパラガスとなる。「生産量が限られるが、極力需要に応えていきたい」と話す松本さんは、年間700㌔を生産し、JAを通じて県外の市場や独自の販路ルートでレストランなどへ直接出荷を行う。

JAしまね出雲地区本部販売開発課の大野真司さんは「部会長として販売目標1億円の達成に向け、尽力いただきたい」と話す。松本さんは「ホワイトアスパラガスで消費者の興味を引き、全体の消費拡大につなげたい」と産地の底上げを目標としている。

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