ミツマタ、サカキなど栽培 収入安定、品質を追求

松江市  福頼 貴司 さん (66)

姫榊の状態を確認する福頼さん

松江市東出雲町の福頼貴司さん(66)は、自宅裏の山(約4㌶)でミツマタやサカキなどを栽培する。

父親が栽培に取り組んでいたが、引き継ぐことが親孝行になると思い、2003年に山の手入れを開始。手入れをすることによってきれいな空間が生まれ、その空間で何かできないかと考えた結果、今では1万7千本のミツマタ、2千本の姫榊(シブキ)とサカキ、ほかにヒバやシキミなども栽培する。

ミツマタは主に中国やミャンマーから輸入され、紙幣やパスポートの原料として使う。そのことを知った福頼さんは「紙幣は輸入に頼らず国産を使うべきだ」と思い、ミツマタの栽培を始めた。しかし、近年の電子マネー化で紙幣の利用が減る傾向にあるため、今はスーパーなどへ切花として出荷する。

毎日収穫できるサカキは主に神事用として出荷。コロナの影響は少なく収入は安定しているという。「サカキの競争相手は中国ですが、良いものを作れば国産も必ず売れます」と福頼さん。

「今後も先のことを考えながら、より良いものを作っていきたい」と意欲を見せる。

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