トルコ原産のオリーブ 独自ルートで輸入販売
松江市 青山 まゆみさん
「地域の特色を生かしたオリーブの活用を提案していきたい」と話す松江市鹿島町の青山まゆみさん(52)は、トルコ産オリーブを輸入し、増殖に取り組むほか、苗木の販売を行っている。全国各地でオリーブの栽培が広がる中で、青山さんはトルコ共和国内で有数のオリーブ農家から直接輸入できるルートを独自に確保し、普及に取り組む。
輸入するオリーブ苗は、トルコ原種の「ゲムリック」という品種で、ほかの品種に比べて幹が太く成長が早いのが特徴。寒さにも強いことから、冬の寒さが厳しい島根県でも栽培ができるのではと、2018年に苗木200本を自身の畑3.5㌃へ移植した。
ゲムリックは苗木1本から実がなり、簡単に育てることができるため、耕作放棄地対策や防風林としても活用が期待できる。また、収穫した実は塩漬けやオリーブオイル、葉はお茶にするなど用途も多彩だ。
将来はオリーブを使用した料理の提案、苗木のオーナー制や収穫祭など青山さんの夢は広がる。