生産履歴を公開 野菜販促に一役

益田市(株)キヌヤ産直市 「地のもんひろば」

島根県西部を中心にスーパーを展開する株式会社キヌヤ内にある産直市「地のもんひろば」では、生産履歴情報を購買者が閲覧できるトレーサビリティーシステム「ベジあん」を2016年に導入。導入から2年が経過し、生産者の顔の見える野菜販売に一役買っている。

このシステムでは、生産者が出荷する予定の野菜を品目ごとに生産履歴用紙で事前申請し、申請を元にシステムが農薬使用量を自動判定。使用した農薬が品目ごとに決められているもの以外や、使用回数を上回っていると判定すると出荷ができなくなる仕組みだ。同店のLB(ローカルブランド)推進室の戸津川健室長(41)は「今までも生産者名で販売するなど安心感はありましたが、商品の品質を更に高めることが目的でした」と話す。産地偽装や農薬の不正使用などが社会問題化したことや、同業他社との差別化の必要性がシステム導入を後押しした。

産直市「地のもんひろば」の野菜陳列棚

野菜を出荷する同市の山本仁成さん(24)は「名前と顔を見て買ってもらうので、気持ちが引き締まる」と栽培管理に注意を払う。購買者は、野菜の値札についている情報(QRコードや生産履歴番号)をスマートフォンやパソコンで閲覧できる。頻繁に野菜を買っているという市内在住の60代の女性は「生産者の顔が見えるのがいいですね。使用農薬が少なめの野菜を買いたい」と購入の目安に役立てているという。

戸津川室長は「生産者と購買者が信頼関係を築けるよう、安全な野菜を提供していきます」と話す。

QRコードを読み取れば生産者の顔や播種や施肥・防除などの情報が閲覧できる