夏場の需要に対応 イチゴの周年栽培を実現

島根県安来市 上廻達矢さん

 県内最大のイチゴ産地である安来市で、夏イチゴを生産するのは、同市広瀬町の上廻達矢さん(47歳=ハウス32棟・内イチゴ2棟)。

「ハウス内の適温は20~25℃。温度管理に気を付けています」と上廻さん

 上廻さんが夏場に栽培するイチゴは、北海道が主産地の「すずあかね」という品種で、ケーキの材料など製菓向けに出荷を行う。夏場は、国内産イチゴの供給量が減少し、製菓用には外国産を使うことが多く、製菓店から国産品への需要は高い。

 定植は3月に行い、6月中下旬から収穫が始まる。収穫が終わる11月中頃に、冬春収穫の品種「かおり野」へバトンタッチすることで、イチゴの周年栽培を実現している。

 「今年で2年目ですが、毎日、試行錯誤の連続です」と上廻さんが話すように、県内に栽培例がなく技術指導は広島県の農家から受けたという。

お盆の前に収穫のピークを迎える

 「夏イチゴの需要は十分あるので、将来は自分の技術を伝えることで生産者の増加につながれば」と夏イチゴ栽培の広がりに期待を込める。昨年の出荷量は1.2㌧。今年は、約2倍の2.2㌧の出荷を目指している。