牧場が手掛けるスイーツ

ダムの見える牧場

 奥出雲町の尾原ダム近郊にある「ダムの見える牧場」を営む大石亘太さん(33)と妻の加奈さん(33)夫妻は、牧場内に新設した加工施設でスイーツ作りに取り組んでいる。

 2014年に新規就農し、成乳牛34頭、育成牛4頭を飼養する大石さんは、専用の厨房を昨年8月に牧場内に建設。そこで製造したシュークリームを、近くで開催される「ダム湖祭り」などのイベントで販売している。

 「使用する卵の量で、シュー皮の膨らみ方が変わるので加減が難しいです。今は自家産の牛乳を使っていませんが、いずれは、自分達が生産した牛乳で、チーズケーキを作りたい」と加奈さん。

 シュークリームの中身は、生クリームとカスタードクリームを混ぜたディプロマットクリームが基本だが、ユズ、ニンジン、ブルーベリー、抹茶などを使った小型のプチシューも販売する。保存料や膨張剤などの添加物を使わないシュークリームは、懐かしい味と購入者から好評だ。

 「今後、牛の放牧が見渡せる場所で、スイーツ販売店舗の開店に向け準備中です」と大石夫妻は意欲的だ。

「ソバ粉を使ったタルトやクリスマス用のホールケーキも作りますよ」と加奈さん

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