パクチーを島の名物に

- 松江市八束町 豊島美紀さん-


 ボタンや雲州人参の産地として有名な大根島で、栄養価が高く、健康と美容に良いと注目されるパクチー栽培を行うのは松江市八束町「ふぁーむとよしま」の豊島美紀さん(51)。
 豊島さんが栽培を始めたきっかけは、耕作放棄地の増加だ。対策を考える中で病害虫にも強く収穫が楽なパクチー栽培を思い付き、現在は約3aの畑で栽培を行う。
 パクチーとは、セリ科のハーブで独特の強い香りを持ち、エスニック料理には欠かせない食材。抗酸化作用があるビタミンCが豊富で、体に溜まった老廃物を出すデトックス効果もあり、近年若い女性を中心に人気がある。

「発芽までの水管理さえ注意すれば普通の葉物野菜より栽培は簡単です」と豊島さん

「発芽までの水管理さえ注意すれば普通の葉物野菜より栽培は簡単です」と豊島さん

 「島特有の黒土で栽培しているのでおいしいですよ」と話す豊島さんのパクチーは、県内外の飲食店やスーパーなどに卸しているほか、パクチーを使った料理教室を開くなど、PR活動にも力を入れる。
昨年には、出荷の際に処理する下葉を使った「島採れパクチーカレー」を販売。今年1月にはパクチーで作った調味料「パクスコ」を商品化した。
 豊島さんは「パクチーに付加価値を付けて、大根島を広くアピールできれば」と意欲的だ。

「島採れパクチーカレー」800円(左)と「パクスコ」750円

「島採れパクチーカレー」800円(左)と「パクスコ」750円

 

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