1粒80㌘超のイチゴ
出雲市 藤江守さん
「大きなイチゴを作って収量を上げるのが私流のやり方です」と話すのは、出雲市の藤江守さん(67)。
13年前に会社勤めを辞め、イチゴ栽培を始めた。3連棟のビニールハウス10㌃で紅ほっぺを栽培している。
収穫は12月から5月までで、最盛期は3月ごろだ。多いときは1日350パック出荷することがあり、年間出荷量は約6㌧に及ぶ。出荷量が多いのは、1粒80~90㌘にもなる巨大イチゴがあるからだ。栽培の秘けつは、適切な温度管理と、しっかりと根を張らせること、そして最も重要なのは小まめに摘果することだという。
「普段は夫婦で作業しますが、忙しいときには手伝いを頼むことがあります」と藤江さん。イチゴ栽培の魅力を広めるため、研修生の受け入れにも取り組む。
出荷は市場や直売所、ケーキ店など8か所。「最初は病虫害に悩まされることがありましたが、最近は順調に収穫できるようになりました。何より、おいしかったという評判が一番のご褒美ですね」と笑顔で話す。