サツマイモ、ヒマワリの後作 黒大豆の出来栄え良好
隠岐の島町 崎 文夫 さん
隠岐の島町の崎文夫さん(71)は自家栽培した黒大豆を翌年の播種に向けて自家採種し、繰り返し栽培を続けている。自家採種は続けると小粒になり、品質が低下する場合が多く難易度が高い。そのため、通常は2~3年あるいは数年に一度種子更新をする。
崎さんは「黒大豆は祖父の代から作っています。自家採種したものを使い、種子更新をしないで栽培するようになったのは父の代からなので50~60年はたつと思います」と話す。
連作障害を避けるため、毎年3㌃の畑をローテーションしながら栽培する。収穫できるのは20~30㌔でその中からより良い粒のものを選別し、約1㌔を種子用に残す。長年作り続けている経験上、サツマイモやヒマワリの後作で栽培すると黒大豆の出来がいいという。
ほかにも自家採種でサツマイモやウリなどを栽培する。「昔は自給自足だったので野菜作りは自家採種が当たり前でした。これからも続けていきたいですね」と笑顔で話す。