地域のブランド米を多彩な味に 米の消費拡大へポン菓子で一役
津和野町 青木 登志男 さん
地域のブランド米「西いわみヘルシー元氣米」を使ったポン菓子「ツワノポンポーン」を作り、米の消費拡大の手助けとなるよう活動する千舎ノ木農園の経営者・青木登志男さん(73)。津和野町にある同農園では主にクリを栽培し、クリの加工品や菓子の製造・販売している。
近年、全国的な米の需要減少や米価下落、後継者不足などが影響して離農が続く。青木さんは「田をやめれば獣害が増えることで耕作放棄地が増え、農地の維持が難しくなり、農村の崩壊につながる。米の消費拡大に少しでもつながり、農家の力になれたらと思いポン菓子作りを始めた」と話す。
ポン菓子の原材料は、ヘルシー元氣米を使うことに徹し、大人には懐かしさ、子どもには物珍しさをテーマにオンリーワンの商品を目指している。昨年秋から開発に取り組み、うすしお味や、ニッケ(シナモン)味、しょうが味、ゆずポン酢味などさまざまな味のものを今年の大型連休明けに完成させ、同町の道の駅などで販売を始めた。
6月には、JA西いわみ地区本部の地区本部長や各支店長に試食をしてもらい好評を得た。JA津和野支店の竹長隆支店長は、「いろいろな味があり、甘すぎずあっさりしておいしい。こうした取り組みは、農業の活性化につながるのでありがたい」と喜ぶ。
青木さんは「今後、ポン菓子グランプリと銘打ち、地元の高校に声をかけて新しいアイデアを募集しながら米の消費拡大を目指したい」と意気込む。