ブドウ栽培に挑戦
浜田市 江川 惟 さん
「借り受けた園主さんのためにも良いブドウを作りたいです」と話すのは浜田市旭町の江川(えがわ)惟(ゆい)さん(37)。夫の知(とも)謙(のり)さん(37)とともに、廃園の危機にあった浜田市金城町のブドウ園(ハウス1棟=5・6㌃)を借り受け、昨年から「シャインマスカット」の栽培をしている。
知謙さんが勤務する金城町の株式会社藤若農産は、元の園主に代わり同園の管理をしていた。しかし、自社園の管理もあるため、受け手がいなければ廃園する予定だった。この状況を知った惟さんは、このまま廃園にするのはもったいないと思い、自分で栽培することを決意した。
「実家が農業法人を営んでいるので、農業にはなじみがありました。ブドウは栽培してみたかったので、この機会に挑戦しようと思ったんです」と惟さん。作業を手伝う知謙さんは、「ブドウの栽培は夫婦とも初めてでしたが、勤務先で栽培していることもあり、会社の担当者や社長に教わりながら頑張っています」と話す。
藤若農産の藤若将浩代表取締役は「新たに頼もしい仲間が増えてくれました。元の園主さんも2人には本当に感謝していました。困ったことがあればいつでも相談に乗るので、ひたむきに頑張って欲しいです」と期待する。
惟さんは「借り受けた園主さんや栽培を教えていただいた藤若農産の皆さんに顔向けできるように、まずはしっかりと軌道に乗せたいと思います」と意欲的だ。