農業共済新聞島根版

平成29年11月1週号
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地域活性は農業から
田んぼアートに多くの子ども
− 浜田市 (株)藤若農産 −


「地域の農地をこれからも守っていきたい」と稲刈りをする藤若さん
 浜田市金城町にある「株式会社藤若農産」(藤若将浩代表取締役・43歳、従業員3名、研修生1名)では、受託作業を含め水稲約24ヘクタール、ブドウ「ピオーネ」「シャインマスカット」約25アールを栽培するほか、餅などの加工品を手掛ける。高齢化・過疎化が進む地域の中で、「農業で地域を盛り上げたい」と、田んぼアートに取り組み、活性化を図っている。
 藤若さんは、2001年8月に仕事勤めから農業に転職。「もともと父親が農業をしていたので、興味はありました。農業はやればやるだけ成果が上がると思い就農を決意しました」と話す。
 就農当初は水稲が約5ヘクタールだったが、ブドウ栽培にも取り組み、規模を拡大してきた。「規模を拡大するにあたり、社会保障の充実や人材確保が必要なことから、ずっと法人化したいと思っていました」と16年2月に法人化。「事務作業は増えましたが、信用力も違いますし、法人化してよかったです」と話す。
 「人を呼ぶことで、地域全体が明るくなればいい」と、7年前から、その年の干支の絵の田んぼアートを始めた。絵のデザインは町内の小学校に依頼し、子どもたちに考えてもらう。
 また、田植えと稲刈りは市内で募集し、約80名の子どもが参加する。その間に、田んぼの生き物観察会も開催。「子どもが農業に携わることで興味を持ってもらいたい。将来なりたい職業の選択肢の一つに、農業も入れてもらえたらうれしいですね」と藤若さん。
 地域住民の田中一幸さん(67)は、「小さい子どもや町外の人たちが来てくれることで地域が明るくなります。藤若さんには、今後もこういう取り組みをして地域活性化に貢献してほしいです」と期待する。藤若さんは、「田んぼアートは地域の人たちにも手伝ってもらい、とても感謝しています。干支1周くらいは続けたいです」。

今年は苗5種類を使い分け、とりを描いた
 「地域の高齢化・過疎化は避けられないですが、農地が荒れていくのは阻止していきたい。今後は、人を呼ぶためにもブドウの観光農園にもチャレンジしていきたいですね」と話している。(勝田)

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