奥出雲の魅力 マコモで発信

奥出雲町  河﨑 敦子 さん・古橋 睦之 さん

収穫したマコモダケを手に河﨑さん(右)と古橋さん

 

奥出雲町でマコモ15㌃、水稲10㌃を栽培する河﨑敦子(かわ さき あつ こ)さん(49)と古橋睦之(ふる はし よし ゆき)さん(37)。河﨑さんは2018年の帰省時、同町追谷地区を初めて訪れ、船通山をのぞむ風景にひかれたという。20年にUターンし、同地区での就農体験を経て、一緒に体験をしていた古橋さんと、21年からマコモ栽培に取り組む。

マコモはイネ科マコモ属の多年草。葉はゴザや枕、しめ縄として、根本に出来る肥大化した茎「マコモダケ」は食用として活用されてきた。栄養豊富で、特にケイ素やカリウムが多く含まれるため、デトックス効果があるという。

「マコモには水を綺麗にする機能があり、田んぼや川の水質浄化が期待できます。斐伊川の源流の追谷地区から、環境保全の大切さを伝えていきたいです」と古橋さん。環境に配慮した不耕起栽培などにも挑戦している。

河﨑さんは「奥出雲町は、『たたら操業』で栄えてきた地域。この追谷地区の棚田は国の重要文化的景観に選定されています。歴史ある奥出雲の魅力を、マコモを通して発信していきたい」と笑顔で話す。

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