地元の‟もったいない”が得意客を増やす加工品に

吉賀町  山脇 裕子 さん

「形が悪くても、生産者が丹精こめた作物には変わりません。捨てるのはもったいない。発想を切替えました」と話すのは、吉賀町にある食堂「味処・柿の里」代表の山脇裕子さん(69)。地元の規格外品などを使った加工品のブランド化に、長年力を注いでいる。 

「これからも商品を開発したい。ネット販売も考えています。」と山脇さん

 現在は芽かきをした小さいシイタケをピクルスにした「ベビィしいたけ」、形が小さく店で提供できないアユを使った「天然鮎のかけ醤油」など地元産の原材料を使った約10種類の商品を手掛ける。

当初は仕入先から譲り受けた規格外野菜などを使ったメニューを提供していたが、客の要望をきっかけに商品開発を開始。その後、町村合併で原材料を多く仕入れることが可能となり、加工品の販売を始めた。

県内や他県の物産展などへ出品するなど、町外への売り込みも始めた。その効果もあり、町外からの購入者も増えてリピーター率は高いという。

山脇さんは「地元にはまだまだ良い産物がたくさんあります。この活動をみんなに知ってもらい、ふるさとに誇りをもって欲しい」と意気込む。 

問い合わせ=味処・柿の里(電話0856・79・2155)

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