ジビエのペットフード開発 犬のおやつで需要伸ばす

雲南市 黒崎 寿夫 さん

「今後はネット販売やふるさと納税の返礼品などにもひろげていきたい」と話す黒崎さん(左)と南波さん

雲南市の黒崎寿夫さん(64)は、山陰で取れたジビエ(野生鳥獣肉)などを使ったペットフード「しっぽのおやつ」を開発した。広報担当の南波由美子さん(46)とともに販売を手掛ける。

 開発のきっかけは、知り合いの犬が涙やけの症状で悩み、その原因がペットフードに含まれる添加物かもしれないという相談を受けたことだ。外出する際のおやつとして安心して利用してほしいと、2020年5月にペットフードの開発を始めた。

「何を食材に使用するか悩みました」と黒崎さん。野生動物を使ってはどうかと思い、知り合いの猟師からイノシシ肉を仕入れた。乾燥時間やスライスの大きさを変え、試作を繰り返すこと約250回。昨年1月に完成した。

 当初はイノシシやシカのスライスだけだったが、利用者の要望を受け、雑食の犬用にサツマイモを混ぜたものや、猫用にカツオやタイを使った商品を開発すると、需要が伸びた。

 商品は南波さんが勤務する出雲大東駅内のほか、市内の動物病院やパン店に置く。「この活動を通じ、地元をPRしていきたい」と2人は話す。

▽「しっぽのおやつ」15㌘380円、25㌘500円

問い合わせ先=黒崎さん(電話090・4896・0806)

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