イチゴ産地再生へ 新規就農者を支援

安来市 赤江地区下坂田集落

イチゴの産地である安来市赤江地区の下坂田集落では、U・Ⅰターンの新規就農者を対象に定住と就農を支援するプロジェクトを受けて、イチゴ農家の担い手確保に乗り出した。

イチゴは販売単価が高く安定して収入を見込めるが、栽培に必要な労働時間が長く、体力的にもきついことから、高齢農家の離農や栽培面積の減少が目立つようになった。

イチゴ産地を再生するため、同市では2017年に「なかうみプロジェクト」を立ち上げ、農地や定住のための住宅を行政が準備し、新規就農者の研修から独立までを支援する取り組みを始めた。この取り組みで、若手後継者2人、U・Ⅰターンの新規就農者2人が新たに加わった。その一人、神奈川県横浜市からⅠターンした大森雄介さん(43)は、同集落で18年から4棟の園芸施設でイチゴ栽培を始めた。 

今年5月から定住する予定の大森さんは「研修終了後に農地を準備してもらえるこの制度はありがたい」と話す。年代の近いイチゴ農家の仲間やベテラン農家が協力してくれる環境も、営農を続けるうえで心強く感じているという。

研修生の受け入れのほか農地や住宅の確保に協力する同市のイチゴ農家、野島年光さん(67)は「技術や経験は伝えられるが、農家として自分で考え取り組んでいく姿勢が何より大切。早く一人前となり集落を引っ張ってほしい」と話す。

大森さんは新品種「よつぼし」を栽培する