海外経験を生かして

松江市鹿島町 布野 祐樹さん

「イスラエルで農業を体験して、一層日本の農業に興味を持ちました」と話すのは、松江市鹿島町の「農事組合法人みのりの里講武(宮廻健一組合長・70歳)」で今年7月に新規就農した布野祐樹さん(30)。

愛知県出身の布野さんは、横浜で貿易関係の仕事をしていたが退職し、イスラエルの集団農業共同体(キブツ)に参加。一年間砂漠での農業を経験する中で、日本の主食である稲作はどのように行われているのか興味を持ち、帰国後、父親の出身地である松江市で就農を決めた。

布野さんを雇用した同組合の宮廻健一組合長は「稲作の経験はないが、海外での経験からくる発想力や意欲があるところが魅力です。技術の習得も早く、教えがいがあります」と話す。

稲作に必要な水管理や草刈りなど基本的な作業の指導を受け、現在はコンバインでの刈取り作業の研修中。農閑期には組合の加工場で味噌作りを行う予定だ。

「積み重ねた経験や知識を、今までの自分の経験と掛け合わせて商品パッケージの開発などに生かせれば」と前向きだ。

「お茶を始めました。松江の文化的な側面と農業を融合して新たな価値が生み出せれば」と布野さん